介護事業所の採用が強くなるホームページのポイント | リアルを伝えつつ「応募したい」と思わせる採用ページの作り方

介護現場の人手不足は深刻で、良い人材が集まらないと悩む事業所は多いです。
ただ、採用に強いホームページを作れば、応募数・面接出席率・定着率の改善につながります。
今回は施設利用者向けではなく採用視点のユーザー(求職者)に刺さるホームページ設計を、具体的・実践的にわかりやすく解説します。
施設利用者ではなく、採用に強いホームページとは

採用に強いホームページは目的が違います。
利用者向けは【安心・設備・料金】を伝えるのに対し、採用向けは【働きやすさ・成長機会・職場のリアル】を伝えるサイトです。
例えば
- 求職者が知りたい情報に最短で辿り着ける設計(動線)
- 現場の雰囲気や人物が見えるコンテンツ(信頼・親近感)
- 応募までのハードルが低い導線(応募フォーム/LINE/見学予約)
- 待遇やキャリアの透明性(給与・休日・研修・昇給制度)
- 職場の価値観・ビジョンが分かる語り(ミッション、働く意味)
目的が異なればコンテンツも構成も変わります。
トップページにも採用バナーを常時表示し、採用ページへ1クリックで行ける導線を作るのが基本です。
採用の観点のユーザーが本当に知りたいこと
求職者(特に介護職希望者)が知りたい情報は明確です。
掲載があるかで応募意欲が変わります。
- 給与・手当・賞与の実情
- 休日・勤務シフトの実態
- 業務内容と1日の流れ
- 教育・研修制度
- 人間関係・職場の雰囲気
- 福利厚生・働きやすさ
- 応募・選考プロセスの簡潔さ
1.給与・手当・賞与の実情
基本給、夜勤手当、資格手当、通勤手当、昇給・賞与の基準
2.休日・勤務シフトの実態
1か月の平均残業時間、夜勤回数、休みの取りやすさ、有給消化率
3.業務内容と1日の流れ
朝の対応・入浴介助・記録時間・レクリエーションの関わり方
4.教育・研修制度
新人研修、OJT、資格取得支援、外部研修の有無
5.人間関係・職場の雰囲気
スタッフ構成(年齢層・男女比)、定着率、離職理由の対策
6.福利厚生・働きやすさ
育休産休の取得実績、託児支援、社員旅行、制服支給など
7.応募・選考プロセスの簡潔さ
書類提出 → 面接 → 実習の日程、面接の所要時間や服装の案内
上記を具体的な数字で示すと信頼度が高まります。
曖昧な表現、例えば「相談しやすい職場です」だけは薄いため、裏付け(コメント、事例)を用意しましょう。
介護事業所のリアルは記載すべきか
介護事業所のリアはずばり伝えるべきです。
ただし、伝え方が重要になってきます。
伝えるべきリアルな内容
- 日常業務のスピード感や記録の方法(電子/紙)
- 夜勤の実働時間やサポート体制
- 利用者の要介護度の傾向(重度が多い/自立度が高め)
- スタッフの負担が高い時間帯とその対策
伝え方のコツ(マイナスをプラスに変える)
- 数字と対策をセットで示す
例「平均要介護度は○。そのため夜勤は2名体制+見守り機器を導入しています。」 - 改善ストーリーを作る
「以前は残業が多かったが、システム導入で記録時間が30%削減されました」等、改善プロセスを示すことで信頼を得られます。 - 現場の声を載せる
現場職員のインタビューで
「大変だがやりがいがある」
「先輩が丁寧に教えてくれた」など具体的な体験談が安心材料になります。 - ビジュアルで伝える
写真や短い動画で作業風景や職場の雰囲気を見せる。
言葉だけでなく見える化が効きます。
ネガティブ情報を隠すと後で不信感に繋がるため、正直に、しかし対策と希望をセットで提示するのが最も効果的です。
リアルを交えながら介護事業所のマイナスイメージをプラスにする方法

- 方法1:ストーリーテリング(物語で伝える)
- 方法2:数値で安心を示す
- 方法3:対策を明確化して不安を解消
- 方法4:現場の“成功事例”を共有
- 方法5:応募しやすい「疑似体験」を用意
方法1:ストーリーテリング(物語で伝える)
例えば
「入職1年目のAさんは…」という形で、入社の不安→研修→成長→現在のやりがいを追う。
リアルな変化が伝わると共感が生まれます。
方法2:数値で安心を示す
- 平均残業時間:○時間 → 改善前後の数値を提示
- 有給取得率:○% → 取得を推進する制度の紹介 など
数字で示すことで見ている人に信頼を作ることが出来ます。
方法3:対策を明確化して不安を解消
ネガティブな点は「対策」と一緒に示すようにしましょう。
例えば
・重度利用者が多い → 夜勤体制を増員し、見守りセンサーを導入など。
方法4:現場の成功事例を共有
研修で資格を取った人の声、働きながらキャリアアップした事例を載せることで、ここで働けば成長できるアピールになります。
方法5:応募しやすい疑似体験を用意
見学会や体験入職の案内、短時間の「職場体験」や座談会を用意して、実際に現場を見てもらうと不安を一気に解消することが出来ます。
採用に強くするための具体的コンテンツ(HPに必須の要素)
以下はすぐに追加できて効果が出やすい要素です。
順に実装していきましょう。
- リクルートトップ(入口)
- 募集要項ページ(読みやすく)
- 1日の流れ(業務イメージ)
- 教育・キャリアページ
- スタッフの声(写真+短文)
- 写真・動画(現場の雰囲気)
- 応募フォーム(簡潔に)
- FAQ(求職者視点)
- 見学・体験の案内
1.リクルートトップ(入口)
「応募はこちら」「見学申込」「資料請求」ボタンを目立たせる
大きな採用バナー(常に表示)
2.募集要項ページ(読みやすく)
応募条件と歓迎要件
職種ごとに必要情報:給与・勤務時間・雇用形態・手当・試用期間
勤務シフトのサンプル(1週間の例)
3.1日の流れ(業務イメージ)
実際の業務内容を短い箇条書きで表記
朝〜夕方〜夜のタイムライン
4.教育・キャリアページ
キャリアアップの事例(5年で主任になった例 等)
新人研修の流れ、OJT担当の有無、資格支援の仕組み
5.スタッフの声(写真+短文)
年代別、入社年数別で複数用意するのが効果的
6.写真・動画(現場の雰囲気)
スタッフ集合や施設の共有スペース、レクリエーションの様子など
介助風景を撮る際はプライバシーに配慮し、同意を得て掲載
7.応募フォーム(簡潔に)
まずは名前・連絡先・希望職種・希望連絡方法だけでOKにして、後は面談で確認する形式が応募しやすくなります。
8.FAQ(求職者視点)
面接の服装、持ち物、当日の流れ、給与の支払い日など
9.見学・体験の案内
申し込みから当日までの流れ、感染症対策、所要時間を明記
SEO(検索)対策:採用ページで押さえておくべき点
採用で検索流入を増やすための具体案です。
- ローカルSEO
「地域名 + 介護職」「○○市 介護 求人」などのキーワードをタイトルや見出しに入れる。 - 構造化データ
求人情報(JobPosting)構造化データを実装し、検索結果にリッチ表示されるようにする。 - 求人固有ページ
職種ごとに個別ページを作り、内部リンクでまとめる(例:介護職/看護職/調理/事務) - モバイル最適化
求職者はスマホで求人を探すことが多いので、ページの読み込み速度とレスポンシブ表示を最適に。 - メタ情報の最適化
タイトルタグ、メタディスクリプションに「地域・職種・魅力」を簡潔に入れる。 - 応募導線の明確化
検索結果から遷移してすぐ応募/見学予約できる導線を作る。 - 定期更新
募集状況やスタッフの声を更新することで検索エンジンの評価も上がります。
※構造化データやリッチスニペットは、実装後に検索結果へ反映されるまで時間がかかりますが、長期的に効果があります。
採用が成功している事業所の運用ルール(KPIの例)
継続的に採用効果を高めるための計測項目と運用ルールの例です。
- 応募数(月単位):広告経由と自然検索の割合を分ける
- 面接出席率:予約→実際に来た割合(低ければ導線見直し)
- 内定承諾率:面接→内定承諾の割合
- 入社後3ヶ月定着率:新人が3ヶ月続く割合(早期離職の指標)
- 求人ページのPV・滞在時間:どの情報が見られているか把握する
対象KPIを月次でレビューし、求人文言・導線・写真を改善していきます。
採用ページに載せると安心されるQ&A例
Q. 未経験でも働けますか?
A. はい。
新人研修と先輩のOJTがあるため安心してスタートできます。
資格取得支援もあります。
Q. シフトは希望を出せますか?
A. 希望休は月○回まで申請可能です。
家庭の事情に配慮したシフト調整例も掲載しています。
Q. 面接の服装は?
A. 清潔感のある普段着で構いません。
履歴書は不要で、面談重視です。
Q. 夜勤が不安です。
A. 夜勤は初めは見学⇒同行⇒一人立ちの順。
夜勤手当と夜勤体制(○人)を明記しています。 等
もし自分が仕事を探している立場なら何が気になるかを考えてみましょう。
まとめ
介護業界は「人」がサービスの核です。ホームページは単なる情報ページではなく、あなたの職場と未来のスタッフをつなぐ重要な窓口です。
小さな改善が応募率や定着率を大きく変えます。
ホエールデザインでは、介護・福祉業界に特化した採用ページの設計・コンテンツ制作・写真撮影・SEO対策までトータルでサポートしています。
求人票のブラッシュアップ、リクルート専用LPの制作、応募導線の最適化など、成果に直結する改善プランをご提案します。
「応募が来ない」
「面接に来ない」
「定着しない」 等
お悩みの事業所様は、ぜひ一度ご相談ください。
あなたの職場の良さを最大限に伝えるホームページを一緒に作りましょう。
